道具の使い方
2012.10.15 Monday
昨日の続きで、革での作品作りに欠かせない道具たちのご紹介です。
革で作品作りをする上で重要なのは革漉きですが、革製品作りを経験していないと素人考えで、全体に革を薄く漉いて布クロスの扱いのようにすれば良い、と思いがちです。
それでは革の厚みが薄くなりすぎて、強度がなくなったり、革の厚みを生かしたふっくら感がでなかったり、なかなか簡単ではありません。
革で作品を作るときに行う革漉きは本来部分的に行います。そこで、漉く際には革包丁が必要なのですが、下が便利な一品。
今年の9月に発売された
NTカッターの革包丁。研ぐ必要もなく、替え刃を変えれば切れ味はまた回復。革漉きもかなり薄くまでできるので、重宝しています。早速ネットでも販売することに。
そして、金具などの幅にぴったり合った幅が自慢の突っ切りに、新しく
3mm幅も加わりました。
金具はカルトナージュ用と言う物は存在せず、革製品用を転用しています。そのため本来突っ切りは革に金具をつけるためのもの。無理に厚紙に穴を開けようとして曲がらないように、大事に扱ってください。
2012.09.17 Monday
入荷してもすぐに売り切れてしまうサイズ測定用の
コンパスですが、ようやく入荷しました。
そして今回は新しく半径20cmまで測定・円形制作できる大きいサイズも入荷しています。
もともとは鉄板に円を描くために製造されているものなので、コンパス先端の繊細で強固な作りが頼もしいばかり。直接厚紙に円を描くことが出来、少し力を入れて弧を描けばその筋に沿ってフリーハンドですがカットも容易に可能なすぐれものです。
2012.06.28 Thursday
今日は道具の話です。
カルトナージュを行う上で、道具はとても大事な要素です。何年か前に出版された製本の本でプロが推奨するカッターの紹介がありました。
下の写真がそれ、ＮＴカッターから出している0,25厚の薄刃のプロ仕様カッターです。当方のアトリエでも、まだカッターを購入されていない初めての方にはお勧めしています。
カーブなども薄刃なので柔軟に刃がしなってきれいにカットできますが、何よりも厚紙がとても楽に切れます。
ＯＬＦＡでも同じように薄刃を出していますが、替え刃の価格が高く少し硬い仕上がりなので、これだけはＮＴカッターがお勧めです。
替え刃もご用意してネットでも販売しています。
2012.05.18 Friday
これからショップで新発売するちょっと便利な道具：
突っ切りのご紹介。
もともと、金具などの装着時(革製品の）金具の足の幅に合わせて切り込みを入れる際に使用する道具です。金具の足の幅は(たとえばマグネットの脚など）ほとんどそのサイズが決まっているので、2,5mm幅ぐらいから色々なサイズが揃っています。
製本などで革を漉くときは革包丁ですくのですが、慣れないと危険。なので今回見つけた12mm幅のこの突っ切りを使用すればらさくさくと厚みのある革をのり付けしやすいように漉くことができます。
漉くときには、台にガラスの板などあると、きれいに漉くことができます。ゴム板の上で漉いてしまいましたが、ゴム板が削れるのでご注意を。
写真のように表皮の先部分がうすくなるので、厚かった革を折り曲げることが可能になります。
2012.05.13 Sunday
上級クラスの作品になるとスナップの使用頻度が高くなります。
今まで販売していなかった、
スナップとその
打ち具をネットで販売し始めました。
カルトナージュに使用できる足の長さは、スナップでもこの大き目サイズ。
今回はこのスナップ大サイズの金具と、打ち具をどのように使用して装着するか写真で解説いたします。
スナップは凸と凹の組み合わせで、それぞれ2種類の違うものを組み合わせて装着します。上記写真の上下が一組となります。
まずはスナップ右側の上下一組 凸のほうから装着です。装着する厚紙に、直径2,5�个侶蠅鬚△韻泙后�
穴の下側から脚の細長い鋲をさしこみます。その上にスナップの凸部分の鋲を軽く載せるのですが、その前に打ち台を裏返しにして、平らな上に穴に差し込んだ鋲をのせます。（写真下）
軽く載せた凸金具の上に、真中がへこんでいる打ち棒をすっぽりかぶせます。そして木槌で思いっきり叩いて、スナップ凸部分装着完了。
次はスナップ写真左側の凹部分の装着です。
上記同様装着部分に穴をあけたら、スナップの平らなボタンを、打ち台の穴にすっぽりいれて、その上から穴の開いた厚紙をのせます。
凹のへこんだボタン部分の装着準備です。道具写真の左端にある 打ち棒 で突起のある方を使用します。
凹のへこみに打ち棒の突起をパチンと音が出るまで下の写真のように差し込みます。
そして、厚紙の穴から顔を出している平らなボタンの穴に打ち棒の先を押し込んで固定します。
打ち棒の金具の先が顔を出したボタンの穴に入っているかしっかり確認・固定したうえで木づちで軽くたたいて装着完了です。
2012.05.11 Friday
商品に関するご質問をショップのほうからよくいただくのですが、質問にお答えしたメールが、戻ってきてしまうことが多々あります。
ご質問に関するご返答は遅くとも2日以内にはお送りし、時間があれば即日返答を心がけています。2日以上たってもこちらからの返答がない場合は、メールがこちらに戻ってきてしまい、ご連絡がつかない状況ですので、よろしくご理解ください。
今回はハトメ打ち台打ち棒のハトメ対応サイズに関するご質問でした。
当ショップで扱っているハトメは、最も使用頻度が高い4�亰蠅離汽ぅ困任后�↑の写真の台の溝が4�丱汽ぅ才僂砲�ぼんでいます。
下の写真の通り、打ち具はそれに対応するサイズ用に作られているので4�亰螢汽ぅ紺奮阿離魯肇瓩砲呂柑藩僂垢襪海箸�できません。
このご返答をお待ちの方は、いつもこちらのブログを拝見していただいているとの嬉しいコメントを書き添えてくださいました。ありがとうございます！！
こちらからのご連絡がつかないので困っていたのですが、今回はブログ上でご質問にお答えすることを思いつきました。遅くなりましたがご理解いただけましたでしょうか？
2012.02.26 Sunday
昨年発売したA4サイズと一筆箋入れやポチ袋にもなる
封筒用テンプレートを活用していらないものを整理整頓。
とりわけ封筒などは、必要なときは結構慌てているので、暇な時間に少しずつ作成しておくといざというとき重宝いたします。
包装用の紙も片側が撥水加工されているものは、濡れては困るものを送付する時用に作っておきます。封筒を束で買っても使用頻度が少ないので、数枚あれば十分です。
寒くて風邪ばかり引いて、じっとしていることが多いこの頃ですが、友人から貰ったひょうたんの根付キットを、家にあった佐賀錦の残り切れで作ったら、絹織物だけに、とっても豪華に出来上がりました。
鈴も瓢箪の形をしていて可愛いので、早速和のお稽古のお友達に差し上げることに。
2012.01.26 Thursday
ショップで以外と人気なのがボンド用へら。アトリエでも大活躍ですが、久しぶりに仕入れに行ったところ、新しいサイズのへらがお目見え。幅は30�个覆里如∈�までの大きいサイズより少し狭いだけ。長さも携帯に便利な大きさ。
そして嬉しいことに、当店で販売しているボンドのケースにもすっぽりはいります。
そして長らく売り切れ状態だった穴あけパンチも日本製をようやく見つけました。頑丈に出来ているだけあって、穴のサイズを変える場合は十字のドライバーが必要です。とはいえ、今までのパンチよりとても軽量。
今までお取り扱いしていたものはメーカーは日本ですが製造は台湾（下右）で、キャスト部分が使用頻度が高くなると将来的に割けてきて壊れてしまう難点がありました。価格も安いので致し方ないと思っていましたが、やはり道具が壊れるのは忍びなく・・・。
左下が今回問屋さんにお願いして取り扱いしてもらった日本製で、真ん中が裂けようにも一体化しているので壊れる心配がありません。
職人さんたちも最近はこうした工具を扱う問屋に日本製であるかどうか必ずたずねるとのことでした。
入荷次第ネットで販売となりますのでどうぞお楽しみに。
2010.01.25 Monday
最近見つけた製図に便利な定規系の製品です。
手芸ブームの今、
クローバーの製品も新しいものが次々とでるので要チェックですね。とても便利にしているのが下のソーイングゲージ。勿論ソーイング用なのですが、カルトナージュの製図の際にのりしろ分など取るのに丁度よいサイズばかり満載のこの小さな定規。手のひらに入ってしまうほど小さいのです。
定規で測定せずとも写すだけでOKなのが重宝この上ありません。
そして、今すぐ使用するわけではないのですが、バッグ専用テンプレートも角のカーブなどすぐに使用できて作品の型作りに一役買ってもらえそうです。8種類の布製バッグが作れるのだそうです。
2010.01.23 Saturday
最近ショップでお取り扱いを始めた
ボンドのご紹介です。
このボンドは古くから工業用として使用されてきたボンドで、職人が使用するものです。コニシのボンドが一般に販売される前は、世の中にこのボンドしかなったそうですが、現在も一部の職人用なので小売は殆どされていません。
どんなところに使用されているかというと、皆様が普段カルトナージュで使用する厚紙、あの紙も薄いものを何枚か貼り合わせてあるのですが、その張り合わせように使用されているのです。
紙と紙を張り合わせるには最高です。そして、もうひとつは和装小物をはじめとする布細工の製品。たとえばフォーマル用布製のハンドバッグにも使用されています。
使い方は、刷毛を使用することが出来ないため、必ずヘラを使用します。水溶性ではないため、刷毛に付けると刷毛が固まってしまい2度と使用できなくなるので、ヘラがオススメです。
なかなか仕入先が見つからなかった
ヘラですが、ようやく見つけました。
白色と青色がありますが、白のが固めで紙につけるのに適していて、やわらかくて弾力のある青色は布に付けるのに最適です。
そして最近職人さんに偶然教えてもらうことができた、合皮専用のボンドも近々販売予定です。スキバルやシンテティッククロスのようなポリエステル系の素材同士の張り合わせに最高の接着力です。どうぞお楽しみに。
