道具の使い方

カルトナージュの道具のお話

刷毛とヘラとボンドのお話をします。

一般にボンドを紙に塗る時はハケを使います。
こちらで扱っている刷毛は馬毛です。刷毛部分の長さが長いよりは短い方のが使い勝手と紙に塗る際綺麗に仕上がります。
こちらのアサヒペンの刷毛をアトリエでは既に10年以上も使っています。はけ部分を止めている金属は真鍮で木の柄部分にしっかり釘付けされているのでなかなか壊れない様です。


pennello


そしてボンドはコニシのボンド、黄色いラベルのもので速乾はカルトナージュの時には使用しませんのでご注意下さい。
水で薄めますが、およそ20%ぐらいの水が目安です。カップにボンドを移し入れて表面に薄く水が浮くぐらい。刷毛に浸したボンドを持ち上げて下に落ちる際、なかなか落ちないようでは濃すぎるので水を足して様子を見るのも良いかと思います。

ヘラを使用するボンドは左手の布紙用ボンドと合皮用ボンド、こちらは職人さんが実際に使用している必需品のボンド。紙や布用にはピンクの布紙用、合皮、スキバル、革には合皮用を使用します。
こちらは薄めずにヘラでじかに薄く塗って仕上げの際にカルトナージュでは使用します。
刷毛を使うと刷毛が固まって使えなくなってしまうのでご注意を。

colla

ボンドの扱いは何度も使用しているうちに覚えていきますので、焦らず気長にカルトナージュを続けていただくことが上達への道かと思います。

またヘラを使う布紙用ボンドや合皮用ボンドの扱いは実際に講習に参加して体験していただくのが一番かと思います。
今週の木曜日午後に渋谷西武で開催する革のカルトナージュでは合皮用ボンドを使用して本格的な革の仕上げを行います。布を使用して仕上げる作品にも応用できる方法です。

カルトナージュの道具のお話

初心者向けのお道具のお話が本日も続きます。

今回は定規に関してのお話です。

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初心者用に一般には紙やクロスなどをカットする際動かないようにすべり止め付きのアルミ定規を使用されることが多いようです。この写真のなかにはアルミ定規は掲載されていません。
しかし少し慣れてくると、この滑り止めが邪魔になって来るので、最初からステンレスの金属定規を使われることをお勧めします。

このステンレス定規は便利なことに定規の短辺の幅が15mmとか20mm 30mmと色々あるので、製図の際に結構便利に幅を利用出来ます。

写真のアクリル定規は5mm方眼になっている為、直角のチェックやガイドラインを引く際に方眼の罫線を利用してライン引きができるので線が曲がることを防いでくれます。

製図の際にはアクリル方眼定規を使用し、カットする際にはステンレス定規を当ててカットするとうまく使い分けが出来ます。但しアクリル定規は湿度によって誤差が生じますので、時々ステンレス定規で長さのチェックをなさると正確な製図が出来ます。

よく皆様100均で定規をご購入されて来るのですが、新潟燕三条で製造されるシンワの定規はJISマークがついているので正確でお勧めです。100均の定規はひどい時は1mm近く誤差が出るのでこちらの指示サイズが狂って仕上がりにも影響がでることもあるのであまりお勧めできません。

今後カルトナージュを本格的にお始めになる方にはアクリル方眼定規とステンレス定規の二本をお持ちになると、基本の製図がすんなりとしあがり、手早く製図を終了することが出来ることと思います。

定規はほとんどどこでもご購入いただけますので、当店では現在ショップでのお取り扱いは中止いたしました。

アトリエにお越しになる生徒さんにはご要望に応じて、少量の在庫の物や取り寄せにて販売しております。

カルトナージュの道具のお話

最近新しくカルトナージュをおはじめになる方も随分見かけられますので、初心者の方になるべく無駄にお道具を買い揃えなくても良いよう、少しずつこちらのブログでご紹介したいと思います。

本日はカルトナージュで第一に必要なカッターのご紹介。用途に合わせて2種類ぐらいあれば良いのですが、新しく揃えるのであれば、下の写真のNTカッターというメーカー品H-1P PROをお勧めします。

随分前ですが、一度製本をなさる方の本で紹介され、プロ仕様なだけに切れ味も良く、0,25mmという薄刃の為カルトナージュのベースになる厚紙がすんなりと切れます。

cutter

太くて厚めの刃のいかにも丈夫そうなカッターの方が良く切れそうに思えますが、刃が厚いと厚紙をカットする際力が要ります。

オルファーでもこの薄刃タイプのものがありますが、替え刃の価格も高く、刃が硬くてしなやかさがありません。NTカッターの刃はとてもしなやかなので、曲線カットにもしっかり対応するので上級者の方にもご満足頂けます。

当店で扱うカッターはこのカッターのみで、お教室の生徒さんには使い心地を体験して頂いてからお勧めしています。

5月からは渋谷西武でのレッスン会場でもご購入いただけます。

本日はカッターのお話でした。次回は定規のことをお話予定です。

ボンドの話

作品作りに欠かせないボンドのお話です。

平常は木工用ボンドを水で薄めて布クロスやプリント紙を貼りますが、今回はショップで販売する合皮用ボンド、という特殊な工業用ボンドの使い方について詳細を記します。


per syntethique material

ネットでは上記のグリーンラベルの合皮用ボンドとピンクラベルの布厚紙用ボンドは販売されています。

いづれのボンドも、カルタフィオッコの講習では仕上げ用に使います。

最近少量の100侫汽ぅ困登場したばかりです。

一般に販売されている木工用ボンドとは違い、プロの職人が使用するボンドで、入手は困難です。

pelle finto

特徴は、ショップでも販売しているレザークロス、または市販のスキバルテックスなど合成皮革系の商品の接着に使用します。

驚くべきは、つるつるした表面加工の合成皮革の表面どうしが、しっかりつくことです。ボンドではなかなかつかなくて困ってしまうのですが、このボンドがあれば解決。皆様びっくりされるほどです。

布使いの製品作りでも、表面を撥水加工してある面などしっかりつきます。

注意していただくことは、つけすぎは禁物。少し乾き加減で接着面をつけていただくとしっかりつきます。

バッグや革製品のプロの職人用なので慣れていない一般の方も使いながら使用加減を学んでください。普通のボンドとは違うことをまず認識してください。

※ 重要なことですが、刷毛は使用できません。刷毛が固まってしまうので必ずボンド用へらをご購入ください。 布紙用ボンドも同じく刷毛は使用できません。

突っ切りの使用方法

突っ切りは本来革製品などに装着する金具の脚の幅に合わせてサイズが揃っています。当店で扱うサイズはカルトナージュの装飾によく使うものだけに絞って揃えてあります。

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左から3佗・4,5佗・6佗・12佗の突っ切り。

12佗の突っ切りは、グログランリボンの幅なので、リボンを使用する際の切り込み用として使います。

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6佗は骨ヅメを装着する際の切り込み用に。大サイズも小サイズも同じ幅の切り込みです。

骨ヅメ装着には欠かせない道具です。

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4.5佗はマグネットの装着用に。マグネットの脚を差し込む幅です。

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3佗はシステム手帳の金具の装着の切り込みやギボシ(ねじ式取っ手小サイズ)を使用したベルト止めの際の穴プラス切り込みの部分に。

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ペンケースとはさみ

ずいぶん前にパリで購入したプラスティック製の装飾ばさみを使用して、スエード調のクロスの縁をカット。シンプルなペンケースを作ってみました。
土台の円筒は、ガムテープの芯を二つ重ねて底を厚紙で塞いでいます。

材料 スウェード調クロスサーモン   レザークロス 

porta matite

はさみは取り外し可能で、カットの装飾柄は10種類。想像以上にきれいにカットできます。
日本でも似たようなタイプがあるようですが、メーカー名が違うようです。

forbici

穴あけの大きさと金具の話

以前からこのブログで掲載したかったのが、ショップでは詳細を十分にご説明できない、道具や金具の話。

腰痛を患ってから、椅子に座ってのパソコン作業がつらく、無理をするとすぐにぶり返すため十分なブログ掲載ができませんでした。

最近治療と運動に専念しながら徐々に回復傾向にあり、作品アップと交えながらご説明をしたいと思います。


当ショップでは2005年のオープン当初からカルトナージュの作品にあわせてイタリーでは当たり前だったクリップボード用のクリップやバインダー金具を扱ってきました。当時はイタリーから直輸入していました。

今ではクリップボードはカルトナージュアイテムですが、当時はこういったアイデアもなく、道具を使って金具を装着する方法も判らない方が多くちょっと異質な存在でした。

クリップボードをカルトナージュで作るアイデアは材料の販売と同時に当店から始まりました。


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2穴バインダー金具・4穴バインダー金具・クリップ・ねじ式取っ手と上記の写真の金具の穴は直径2,5

ねじ式取っ手を除いて当店で販売しているカシメで対応できます。

仕上げにはカシメ打ち台打ち棒が必要です。

小カシメはサイズが小さくなるので、上記の金具には使用いたしませんのでご注意ください。


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そして、写真上の左・アルバム用ビスとハトメは4の穴。ハトメ装着にはハトメ打ち棒打ち台が必要です。

上記写真右は飾り用のハートやリボン型のカシメですが、これは1.8もしくは2の穴あけを使用します。
仕上げは小カシメ打ち棒ゴム板が必要です。

punch

穴あけには、回転式の穴あけパンチ、もしくはサイズ別の大きさの穴あけを使用します。

回転式の穴あけは2个ら4.5个泙任梁腓さが一つに揃っていて便利です。ただ、あまり奥深い位置には届かないのが難点。

サイズ別の穴あけはどこでも好きな位置に穴があけられ、木づちとゴム板が必要です。金属性の金槌は道具を痛めてしまうので絶対に使用しないでください。

と本日はこれまで。次回は突っ切りのサイズ別使用方法についてです。

道具の話 カシメ打ち台とスナップ用打ち台

今日はお道具をお求めになる方にちょっとアドバイス。

カシメ打ち台打ち棒の丸くくぼんだ台とスナップ小サイズ用の丸くくぼんだ台、
どちらか一つがあればよさそうに思えます。大きさも同じみたいだし・・・。

ところが、大違い。それぞれの台はくぼみの削り具合と深さが微妙に違うので絶対に混ぜこぜにしてお使いになりませんように。

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カシメとスナップでは構造が違うため、装着時叩く際にかかる負荷も違えば頭部分の高さも違います。

例えばカシメ打ち台用の台でスナップを装着すると、くぼみの深さが足りないためスナップの頭がきれいに仕上がりません。

snap

それぞれの工具には同じ印のシールなどを貼って、片づける際に間違わないようぜひ注意してください。

革のサック

カルトナージュの作品作りも極めようと思うといろいろ道具が必要になります。刃物など鋭利なものが多いのですが、道具の中でも極めつきが突っ切り

突っ切りはもともと革製品を製造する際、金具装着時、革に簡単に入れ込めるように金具の脚の幅に合わせて数ミリ単位で種類があります。

カルトナージュでもマグネットなど足のあるものを装着する際、便利なのでよく使用します。なので下のようにたくさん幅の種類がふえてしまいましたが、細くて鋭利なため危険でもあります。

case

下は、骨ヅメ装着時に使用する4,5佗の突っ切り。おけいこで外に持ち歩くとき、上のセットを持っていくのは非常にかさばるので、一個用のサックを作ってみました。

sac

鋭利なので、革でも破れる危険があります。そのためウレタンボールに革を巻いて、カシメで止めました。これならどんなに押し込んでも切れて飛び出ることはなく安心です。

極小カシメで可愛く仕上げたかったのですが、脚が短く、ちょっと無理でした。ウレタンに革を巻くときは、スキルアップレッスンでもおこなったようにへりを革漉きしてから行います。

材料:ウレタンボール  革   小カシメ

曲線定規の代用品と刷毛の再販売

作品作りに欠かせない曲線ですが、ショップで扱う楕円を型紙代わりにしてアトリエレッスンの際に利用しています。

下のT.T.さんのかぶせ付ジャバラファイルづくりも楕円を2種類使用して型出しをしています。

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そこで、ショップで扱う全種類の楕円厚紙一枚ずつをセットにして型紙用に販売することに。

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また、今まで問屋で一時扱わなくなっていた刷毛の大手ブランド、アサヒペン製の刷毛の販売を再開しました。
いろいろな刷毛を使用してみましたが、ショップ開設当初から使用しているこの刷毛、いまだに健在で、毛が抜けたり、こわれることもなくかれこれ9年近く現役でアトリエで使用しています。

馬毛製で、刷毛の脚が短いため、使いやすさは抜群です。

pennello