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ルイ ヴュトンの回顧展示

4月5月とイベントは目白押し。若冲展も混雑がひどいのでまたいつか生きてるうちにと。

そんな中ネット予約で入場できるルイ ヴュトンの回顧展は混雑がなくて何かホッとします。
テレビ放映される前の先月末に出かけたのですぐに予約が出来ました。

もともと木箱職人だったヴュトンだけあり、箱作りを目的としたカルトナージュにはとても参考になります。

明治時代には板垣退助が洋行用にオーダーしていたり、あの白洲次郎も。

at Akasaka

板垣退助のトランク。
itagakitaisuke

茶道の先生がオーダーされた茶道具一式が入るトランク。お香用もあれば素敵。お尋ねしたところ、オーダーは小さな物で最低100万円からだそうです。

tea ceremony

故團十郎が海老蔵の為にオーダーした旅行用の歌舞伎化粧台。エビのマークが右下に入っています。

ebizo

さらにカリグラフィー用のセットは比較的新しく、カリグラフィー愛好者必見。

box

のんびり船旅をなさる方には本棚も必要だったのでしょう。過去の優雅な時代を想像させてくれます。

book shelf

食器も優雅な旅には欠かせません。きっとコックも連れて行ったのでは。

tableweare

そして日本の文化に触れたヴュトンの一族は紋の文化にひどく影響され、モノグラムなど模様をカバンに装飾するようになったそうで、下の引き出しはヴュトンがコレクションしている香箱。他にも漆塗りの大きなコオリとか、日本文化のコレクションは多く、その影響は多大だった様子。

ko box

カルトナージュも意外と古くから日本に息づいています。
昔から日本では着物の布で多くの小箱や小物が作られ、さらに和紙文化も発達したため紙を使った大きな物から小さな物まで作る技術が延々いき継がれています。
ちょっと日本のことを紐解くと、びっくりするようなテクニックの発見があるかも。